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皆さんこんにちは、開発Oです。

タイミング的に私が当たったので、レポートします。

 

現在当社本社工場の北側に、新工場を建設すべく計画を進めています。

その最初の工程である発掘調査が進んでいるのですが、先日その過程を

遺跡調査委託先が説明してくれました。

 

そもそも発掘調査を何故やるのか、という事ですがこれは埋蔵文化財保護法によって

決まっており、京都市はほとんどの地域が調査指定エリアになっていますので、何らか

開発を行う際は、調査が必須です。

 

当社の場合も、発掘をやる必要があるかどうか、試掘をまず行いその結果、土地全体

のおよそ半分のエリアで出土する可能性が大きくなり、本発掘義務が生じました。

 

で、発掘の様子がこちらです。

 

下は出土した弥生土器。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

全体の風景

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

断面を見れば、どのあたりの深さがどの時代のものか見当がつくそうです。

写真の地層では2層目から下が平安時代以前のものらしいです。

平安時代のものと弥生時代のもの等が出土しているそうです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

いろいろ区画がされていますが、通路(道路)と建物があった場所を分けてあります。

土の質を掘りながら観察する事で、このように判別が出来るそうです。

それはそれですごいですね。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

以下発掘成果。

・室町時代の田圃

・平安京の敷地境界に沿った溝

・古墳時代の竪穴式住居跡(15棟)

・壺を納めた土坑(弥生時代中期)

とまぁ、結構でていますね。

図にするとこのようになってます。

法律によると、出土品はまず管轄の警察署に届け出、持ち主が明確になるもの以外は

各都道府県の教育委員会に接収されます。

先祖代々の土地で、出土品にその家由来の家紋など入っているというようなケース

以外は、お国のものになるということですな。

 

発掘風景を見てると、なんとなくインディジョーンズ思い出しました。。。

 

では。

 

 

 

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