「機動戦士ガンガム」のヒットに伴い「巨大ロボアニメ」は市民権を得、そして日本のアニメーションの
カテゴリーとして今も大きな地位を占めています。
巨大ロボ系の原点と言われているのが昭和47年に放送された「マジンガーZ」であることは広く知られていますが
マジンガーZの放送から遡ること2ヶ月、巨大ロボの始祖鳥と呼ぶべき作品がが存在していたことはあまり知られていません。
ナック”制作の「アストロガンガー」がそれです。
意思を持った金属で作られた兵器(ロボット)で主人公と会話も行えるし喜怒哀楽もあるという「トランスフォーマー」に通じる
設定でロボットよりもウルトラマンのようなヒーロー物の用な扱いとなります。
ただ、このままで戦うのであれば「ビックX」のようなSFヒーローなのですが、アストロガンガーの能力を最大限引き出すため
主人公の星カンタローと融合(合体)しパワーアップの後、敵と戦うという手法をとっています。
この方法はロボットの中で操縦する有無の違いはありますが後の「勇者ライディーン」のフェードイン”と同じ手法で当時
夢中になって見ていたアニメーション第1~2世代の強者(つわもの)にとっては正しく巨大ロボット”そのものでした。
キャラクターデザインはタマプロの田中英二さんで、その優雅かつ骨太のデザインは孤高のものでした。
確かに当時としても流行り”ではない学年雑誌向けのような児童向けキャラ設定はかっこようさ”では劣るものの
安定度において唸らされるもので、まさにプロの仕事と言えましょう(近年、田中英二作品が再評価されてきたとのこと嬉しい限りです)
放送期間は僅か2クール(半年)
アストロガンガーは人気のマジンガーZを尻目に宇宙へ帰って行きました。
我々第2世代にとって幼い時の記憶の片隅にある セイギノミカタ でありました。
ここまで飽きずにお付き合いくださり ありがとうございました。
くだらない隙間話が好きな総務部のFでした。