開発Yです
先日庭でごそごそしてますと こんなものを見つけました
小鳥の巣
地面に落ちていたので
使われなくなったものなのか どうなのか
よく分かりませんが
とにかくよく出来てます
基礎部分はビニール紐のようなものが使われていますが
上部構造はあくまで天然素材を使うあたりに
こだわりを感じさせます
そしてなにより可愛い
落ちていた空の巣でこれなんですから
雛が入ってたりしたらどうなるんでしょう
想像するだけで鼻血が出そうです
さて少し前の話なんですが
折り紙にはまっていた時期がありました
ご存知 日本が世界に誇る折り紙作家
神谷哲史氏の作品集
まさにcool japan
こんなんが
こんな感じに
ヘラクレスオオカブト
翅をひろげ さらにそこに筋もあるのがイカします
ほかにもこんなん
とか
こんなんとか
私が折れるのは簡単なものだけですが
代表作龍神やフェニックスはまさに芸術の領域で
スズメバチはエルメスのショーウインドウを飾ったことでも有名
これらはすべて不切正方形一枚折りという
その名のとおり 切り込んだり組み合わせたりしない
正方形の紙1枚から折れるように設計されています
それはつまり めちゃくちゃ折り重ねることを意味しており
工程数が300、400はザラ
なので普通の折り紙では厚すぎて折れません
コピー用紙も42回折ると月まで届きますしね
上のカブトムシでは
よくシャツとか靴とかに緩衝材として入ってる
透け透けの紙と同じもの(300mm角)で
子供が寝たあとに3日くらいかかって折ってます
そしてこの人の本の特徴は
折り図よりも文章が多いこと
設計思想、過程に重きを置いていて
ほぼ文章という本もあるくらい
折る前から折筋の角度や向き
重なる紙の厚みを数式でだしてます
まさしく計算された美しさ
心底すごいなぁと感服させられます
もしかすると私が拾った鳥の巣にも
綿密な計算が潜んでいるのかもしれません
ちなみに氏の作品集は京都市内の図書館でも借りられますが
2週間では読み込めないので購入をお勧めします