総務Iです。
皆さんは「田尻智(たじりさとし)」という方を御存じでしょうか?
ポケットモンスターの生みの親であり、ポケモン主人公の「サトシ」はこの人の
名前から来ているんだそうで。
ウィキペディアに略歴その他詳しく書かれているので興味があれば。
随分昔の話で申し訳ないですが、僕が高校生だか大学生だかの頃読んでいたゲーム雑誌でこの人の
コラムが載っていました。そこでの話。
真っ暗な空を飛行するカラス。時々目を開ける時にだけ居場所がわかるので、そこから
動きを予測して撃ち落とす。このアイデアを「闇夜のカラス」というタイトルでゲームの
アイデアコンテストに応募したが、落選してしまったんだそうで。
その時の彼の感想として、
“「闇夜のカラス」じゃダメなんだ。”
人は自信のあった考えやアイデアを否定されたとき、得てして、
“これでいいじゃないか、何故ダメなんだ”
と考えてしまいがちですが、彼はあっさり自分の力不足を認めてしまいます。
読んでいた当時の僕の年齢より、“「闇夜のカラス」じゃダメなんだ。” と考えた
当時の田尻氏の年齢の方が若かったということも相まって、
“これが成功する人の考え方なんだな” と妙に感心したことを今でも覚えています。
(※執筆当時の田尻氏はすでに「クインティ」というソフトを当てて成功していた)
1つのゴールはたどり着いた時にはもう次へのスタートでしかない、そんな風に
進み続ける大人になりたいものです。
田尻氏のエッセー集「パックランドでつかまえて」は読みたいと思いつつ読む機会が無かった
本の1冊です。今では入手もままなりません。
ダシール・ハメット著「マルタの鷹」もそんな1冊ですが、こっちは入手がたやすいので
好きな時に読めや、と言われそうですね。
今回は見事に文字だけです。
ああ、ネタ切れ回やねと察することは容易ですが、それをあえて指摘しないのが大人のやさしさです。